Lisse
946,200 円
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの動線空間には、色付きのサテンミラーとガラスが使われている。2023年、森ビルとOMAの依頼でこの部分を手がけたのが、オランダのアーティスト兼デザイナー、サビーネ・マルセリス(Sabine Marcelis)だ。翌2024年にはCraft x TechのためにYokanを制作した。素材は木と川連漆器の漆。樹脂やガラスの仕事で知られる作家が、日本では漆器と向き合った。スタジオはロッテルダムの港にあり、プロダクト、インスタレーション、空間デザインを素材から組み立てる。形は純粋に保ち、素材そのものの性質を際立たせるのが流儀で、産業の専門家と協働して製造工程にまで踏み込む。掲げる考えは「体験が機能になる」。作品はニューヨークのMoMA、アムステルダムのステデリック美術館、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムなど10の美術館に収蔵され、2024年にはDezeen Awardsのデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
家具では2025年、イタリアのLaCividinaからソファとプーフのファミリーLisseを発表した。同社との接点はもうひとつある。ロッテルダムのHet Nieuwe Instituutの研究センターで内装を担当した際、座席に選んだのが、ピエール・ポランが1967年にデザインしLaCividinaが復刻したソファOsakaだった。自作と、自分で選んだ一脚。どちらもLa Mercantiが扱っている。