オープンオフィスとフリーアドレス:働き方改革を、静けさを失わずに形にする
ワークスペース、ゾーニング、音環境を一つのシステムとして計画します。全員が出社する火曜日にも機能し、事務所衛生基準規則を毎日満たし、地震にも備えた、日本のオープンオフィスのために。
日本のオープンオフィスは、島型対向レイアウトの長い歴史の上に、フリーアドレスと ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)という新しい層を重ねてきました。働き方改革とテレワークの定着で出社率は下がり、企業はフロアを縮小しながら、より多くの機能をより少ない面積に収めなければなりません。事務所衛生基準規則が定める一人あたりの気積、採光、換気は最低条件であり、最低条件を満たすだけのオフィスは、社員が自宅から進んで戻ってくる場所にはなりません。機能するオフィスと不満の出るオフィスの差は、机の周りにあります。空間を仕切る収納、会話が生まれる場所の吸音面、どの席からも数歩の小部屋、そして固定席を持たない社員に「自分の場所」を与えるロッカー。さらに日本では、家具の転倒防止と避難経路の確保が、意匠より先に判断されるべき条件です。
ワークスペースはシステムです。机、椅子、音環境、収納、ゾーニングは順番にではなく同時に計画します。日本の働き方には固有の条件があります。火曜から木曜は満席、月曜と金曜は閑散。平均出社率で機能するオフィスは週に二日、失敗します。カーテンウォールの西日は窓際の席をブラインドなしでは使えなくし、冬は十六時に日が落ちて人工照明が主役になります。昼休みは正午に一斉に始まり、お弁当と社食と外食に分かれ、その後の短い午睡を静かに過ごせる場所があるかどうかで午後の集中が変わります。フリーアドレスには「席を探す時間」という隠れたコストがあり、機器の統一とロッカーの位置でそれを消せます。良い計画は、最初の机を描く前にこれらすべてを織り込みます。
十年の日常使用を前提に作られたイタリアのシステム家具で、La Mercanti は働く環境を計画しています。図面、社員数、出社日の分布をお送りください。静けさを出発点にしたゾーニング案をお返しします。
インスピレーション
よくある質問
一席あたり何平方メートルを見込めば、机だけでなくゾーンを収められますか。
通路、収納、共用部の按分を含めて一席あたり十〜十二平方メートルが目安です。事務所衛生基準規則は一人あたりの気積や採光を定めていますが、それは席そのものの最低条件であり、電話ブース、共同作業のテーブル、空間を仕切る収納の場所までは含みません。一席八平方メートルを下回ると、家具の質にかかわらず空間は詰まり、一つの会話が全員の会話になります。ハイブリッド勤務なら机の数は社員数の七割程度まで減らせます。浮いた面積はビルオーナーに返すのではなく、日本のほとんどのオープンオフィスに欠けているものへ——小部屋、集中席、立ち話ができる場所へ投資します。集中席に自然光が届くかも確認してください。カーテンウォールのビルでは、窓際は西日への遮光があって初めて価値を持ちます。
火曜と木曜は満席、月曜と金曜は閑散というオフィスを、どう設計しますか。
満席の日に合わせて計画し、閑散の日に合わせて設えることです。火曜から木曜は誰も立ったままにならず全員を収容でき、月曜と金曜は同じ空間が空き工場のように見えないこと。答えは「近隣」です。ロッカーと小さな打合せの場を備えた小さな席群を単位にし、チームは出社した日にそこへ集まります。空席はフロアの片隅にまとまるのではなく散らばります。予約システムは同僚が隣り合って座ることを助けるものにし、妨げるものにしないこと。モニター、ドッキングステーション、給電といった机上の機器はフロア全体で統一し、誰も「良い席」を探さなくて済むようにします。近隣のロッカーは、共有席を「仮住まい」ではない場所にします。そして部署ごとの出社日は社内で決められるのですから、出社が週の中日に集中せず一週間に分散するように設計してください。
誰も守らない社内ルールに頼らず、フロアを静かにするには?
設えに仕事をさせることです。小声で話す、電話は外で、といったルールは数週間で消えます。隣の席の同僚を注意したい人はいませんし、日本の職場ではなおさらです。空間が、正しい振る舞いを最も楽な振る舞いにしなければなりません。二十歩以内に電話ブースがあれば、座り続けるより歩くほうが楽になります。ゾーンの端に立ち話のテーブルがあれば、二分を超えた会話は自然に席を離れます。集中席は通路とコーヒーマシンから最も遠くに置き、貼り紙ではなく距離と収納で守ります。会話が生まれる場所に柔らかい面を、音を跳ね返さない天井を。昼休み後の短い午睡には、照明を落とせる一角を。設えが正しければ静けさは自ずと生まれ、それでも大声で話す少数は全員に聞かれます。これは日本では、どんなルールよりも効きます。
収納は、物をしまう以外にオープンオフィスでどんな役割を持ちますか。
空間を仕切る最も重要な要素であり、最後に選ばれることが最も多い要素です。腰高かやや高めの棚と収納は、光を遮らずに床をゾーンに分け、音がフロアを自由に渡ることを断ち、各チームに寄りかかれる「縁」を与えます。正しく置けば通路と席の境界にもなり、誰の背後にも人の往来が生じません。フリーアドレスでは、ロッカーがかつての固定席の役割を引き受けます。上着、鞄、書類の帰る場所があって初めて共有席は受け入れられます。吸音材を背面に持ち、ゾーンの静けさに合った高さの収納を選べば、三つの課題を一度に解決します。壁沿いに適当に並べた収納は、どれも解決しません。日本では加えて、背の高い収納の転倒防止を必ず仕様に入れ、避難経路の上に置かないこと。動かせて組み替えられる収納を選べば、三年ごとのレイアウト変更のたびに固定金物をやり直さずに済みます。
カーテンウォールのビルで、照明と遮光をどう計画しますか。
電気設備図の一行ではなく、計画の独立した章として扱います。カーテンウォールは時期の異なる二つの問題をもたらします。夏と秋は西日と熱で窓際の席が午後の間空き、それを補う空調が吹き出し口の下の席を冷やしすぎます。冬は低い太陽がモニターに反射し、十六時には日が落ちます。ゾーンごとに制御できる高反射のブラインドや遮熱フィルムが窓際の席を救い、空調負荷を下げます。吹き出し口は席の真上ではなく通路の上に。照明は層で組みます。眩しくない全般照明、各席で調整できる作業照明、社交ゾーンの暖かい照明。モニターは窓に対して直角に。集中席は自然光のある窓際へ、会議室と支援機能は内側へ。照明・遮光・空調の計画は、二月の内覧の午前ではなく、八月の午後に検証してください。
冷暖房で乾燥する室内空気は、家具選びにどう関わりますか。
カタログが語るより大きく関わります。日本のオフィスでは夏は冷房、冬は暖房が入り、室内の相対湿度は季節で大きく振れます。無垢材は縮み、支持の弱い突板は動き、接着部は試されます。この周期を前提に作られていない家具は数年で、開いた継ぎ目、反った扉、剥がれた木口として現れます。調達では三つの要求になります。芯材が安定し、板の両面に突板を貼った構造であること。発注前にメーカーから試験結果と揮発性有機化合物の放散等級を書面で受け取ること。そして製造上の欠陥だけでなく、空調された建物での構造の挙動を保証が対象とすること。上位のイタリアのメーカーは長年日本へ納めており、安価な輸入品との差は初年度には見えず、五年目にすべての机で見えます。
オープンオフィス、五段階の計画法:働き方の把握からパイロットゾーンまで
オープンフロアを新設または再編する担当者、建築家、衛生管理者、社員代表に向けて。静けさを最初に、机を最後に置き、検収の場ではなく最初の会議から人を巻き込みます。パイロットゾーンで検証してから、フロア全体へ展開します。
机の数ではなく、チームごとの働き方を把握する
各チームに、典型的な一週間を時間で書いてもらいます。集中作業、電話とオンライン会議、画面を囲む共同作業、短い相談、来客対応。部署別ではなくゾーン別に集計します。この地図——組織図でも平方メートルでもなく——が、集中席、チームのテーブル、電話ブース、小会議室の必要数を決めます。机の数から始まる図面は在席率を最適化し、働き方から始まる図面は仕事を最適化します。衛生管理者と社員代表をこの最初の会議から巻き込むこと。後の一巡が省け、案が全員のものになります。
家具を描く前に、動線・音・光でゾーンを描く
固定の騒音源を先に置きます。出入口、給湯室、複合機、会議室の扉、更衣室。集中ゾーンはそこから最も遠く、自然光のある窓際に近く(西日への遮光を前提に)。共同作業ゾーンは共用部の近くに。通路は、どの席の背後にも往来が生じない引き方で。電話ブースや二人用の小部屋を、どの席からも二十歩以内に配置します。モニターは窓に対して直角に、空調の吹き出し口は席の真上を避けて。避難経路と、その上に倒れる可能性のある家具の有無を消防の観点から確認します。この図面こそがオープンオフィスの設計であり、家具はその実施にすぎません。
収納と柔らかい面でゾーンの境界を築く
収納を仕切りとして選びます。ゾーンが求める高さの棚とロッカー、吸音の背面、通路と席の間、ゾーンとゾーンの間への配置。吸音面は会話が生まれる場所に——チームのテーブル、コーヒーの周り、通路沿い——置き、めったに話さない集中席の上の天井だけに置かないこと。通路の吸音床材は足音を抑えます。「吸音」として売られるすべてに実測の吸音率を求め、口から最も遠い面より最も近い面を優先します。チームのテーブル脇の一枚は、静かな席の上の天井の三枚に勝ります。背の高い収納には固定金物を仕様として含めます。
ワークスペースを標準化し、フリーアドレスを受け入れられるものにする
机、椅子、モニター、ドッキング、給電をフロア全体で一つの標準に統一します。誰も「良い席」を探さず、機器は一つのシステムとして保守できます。昇降机は前提であり、予算は一日を支える椅子と、天板の上下に追従する配線に。各近隣に個人ロッカーと小さな打合せの場を与え、チームは出社日に集まり、閑散日には空席が散らばるように。予約システムは同僚の隣接を助けるものにし、妨げるものにはしません。
パイロットゾーンを一つ作り、残りは使う人に決めてもらう
一つのチームのために一つのゾーンを完全に整えて、四〜六週間運用します。席、収納、吸音パネル、電話ブース、チームのテーブル。その後、二つを測ります。短い匿名アンケートによる体感の静けさと、チームが実際に加えた変更——動かされた収納、引き離された椅子、使われないブース。その観察で計画を修正してから、フロア全体に展開します。パイロットゾーンの代償はフロアの一隅、三フロアに複製された誤りの代償は改修工事と、どんな懇親会でも埋まらない一年分の不満です。