畳から生まれた座り方:ピエール・ポラン

1970年ピエール・ポラン(Pierre Paulin)は日本とインドを旅し、人が実際にどう座るのかを観察しました。畳の上、床の上、絨毯の上——椅子という装置に頼らない座り方です。パリの家具デザイナーにとっては、脚と背もたれを前提にしない姿勢を初めて設計対象として見た旅でした。帰国後に描いたのは椅子ではなく、床そのものです。Tapis-siège は 302 × 295 cm の面で、四隅の板がピアノ蝶番で立ち上がって背もたれになる。作者本人が2003年にポンピドゥー・センターへ寄贈し、いまも収蔵されています。

同じ年の万博の街の名を持つのが Osaka ソファです。1967年の設計を laCividina が再生産し、直線と曲線のモジュール、公共空間向けに補強したフレーム、密度の異なる難燃フォームで構成されます。ロビーや待合に、La Mercanti が図面と生地見本を添えて提案します。