二十年の下積みが磨いた一本の線——ジョヴァンニ・バッコリーニ

オフィス家具デザイナー ジョヴァンニ・バッコリーニ Studio Omega ボローニャ

署名を急がず、まず二十年。ジョヴァンニ・バッコリーニは1956年ボローニャ生まれ。工業技術の課程を修め、自転車とオートバイの設計から出発した後、Ilpo社のIntegrali部門を通じてMolteni、Poltrona Frau、Knoll Internationalといった名門にポリウレタン部材を二十年間供給し続けた。素材と製造をたたき込まれたその歳月が、1992年に自身のStudio Omegaを開く土台になった。スタジオは今も本人が率いる。

現在はArperやLammのために椅子を設計し、量産までの工程も自ら詰める。いずれもLa Mercantiがオフィスや講堂の計画で扱うブランドだ。彼の線が美しいのは、その裏に工場で過ごした二十年の沈黙があるからにほかならない。