Juno 02
30,400 円
1987年、ミラノで働く29歳の英国人デザイナーが、東京の東芝デザインセンターで一年を過ごした。ジェームス・アーヴァイン、1958年ロンドン生まれ、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒。1984年からミラノのOlivettiスタジオでデ・ルッキとソットサスのもと8年間コンサルタントを務め、1988年に自身のスタジオを開いた。日本の産業の内側で過ごしたその一年は、のちにMujiやCanonが彼を選ぶ伏線でもあった。静かで正確な仕事は、国境より先に工場に伝わる。その後もミラノの机から、日本で学んだ精度を保ち続けた。
顧客リストにはArperの名もある。彼はそのためにチェア「Juno」を設計した。La Mercanti が役員室の計画に用いるシーティングブランドだ——あの一年の精度が、いまも椅子の中にある。