Zanotta:かたちのない椅子——Saccoが教える「座る自由」

日本のラウンジに置かれたZanottaの名作椅子

身体が椅子に合わせるのではなく、椅子が身体に合わせる——Saccoの思想は、それまでの 座ることの常識を裏返した。かたちを持たないこの椅子を世に出したのがZanotta:1954年に アウレリオ・ザノッタがミラノに興した家は、アキッレ・カスティリオーニ、ブルーノ・ムナーリ、エットレ・ソットサスら18か国148人の作家を「出版」し、五つのCompasso d'Oroと 60館の美術館に336点という記録を残した。トラクターの座面を椅子にしたMezzadro、束ねた棒が 衣桁になるSciangai——道具の本質を問う仕事は、どこか禅問答に似ている。

La Mercantiの仕事は、正規エディションの調達から据え付けまで——日本の職場に、物語ごと本物を運ぶ。

よくある質問

Saccoはなぜ名作と呼ばれるのですか?

座ることを再定義したからです。かたちを捨てることで、あらゆる姿勢を受け入れる——その思想が美術館の 収蔵とCompasso d'Oroに認められ、半世紀を超えて生産され続けています。

原作と複製の違いはどこに表れますか?

素材と比率、そして歳月です。原作は発表時の設計で作られ、美しく古びる。複製は一年で飽きられ、捨てられる——長い勘定では原作の方が安いのです。

名作椅子を職場に迎える方法

文化を飾りにしない、五つの作法。

一点を選ぶ

名作は独奏。数を並べれば意味が薄まります。

余白を与える

周囲の静けさが、作品の声量になります。

用途に置く

飾らず使う——道具として生きてこそ名作です。

来歴を短く添える

作者と美術館の一行が、視線を変えます。

正規品を選ぶ

エディションの証しが、価値と品質を守ります。